吉野の里から

吉野の里から

柿の葉寿司の歴史

2020.04.11

柿の葉寿司の歴史はまだ明らかにされておらず諸説ありますが、その歴史は江戸時代まで遡ります。
現在の和歌山の漁師が、年貢として納めるお金を稼ぐために、熊野灘で水揚げされた鯖を浜塩で締め、山を越えて奈良吉野に売りに来たことに起因しています。
ちょうどその頃、吉野の村では夏祭りが催されており、海がない奈良県では海の幸がなかなか手に入らず、たいそう喜ばれました。

塩締めした鯖は、そのまま食べるのはしょっぱくなり、煮たり焼いたりしても食べれず、薄くスライスしてご飯に乗せて食べられるようになりました。

そのご飯を柿の葉に包んだのは、身近にあったため。後になって、柿の葉には柿タンニンというポリフェノールがあり、抗菌・抗ウイルス作用があることが科学的に証明されましたが、当時は昔の人の知恵と経験から柿の葉に包んだものと考えられます。

そのような食べ方が主流になり、それ以来吉野地方では夏祭りの御馳走として食べられるようになりました。
現在では流通が発達して新鮮な魚が届くようになりましたが、鯖すしを柿の葉で包む独特の食文化が受け継がれ、保存性もあるため、奈良だけでなく全国各地で食されるようになっています。

日本一の桜の名所・吉野山のお土産
柿の葉すし ひょうたろう
〒639-3115
奈良県吉野郡吉野町吉野山429番地
TEL 0746-32-3070
FAX 0746-32-5840
[営業時間] 9:00~16:00
[定休日]毎週月曜日
(月曜日が祝日の場合、その翌日)
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