吉野の里から

吉野山の春といえば「桜」。皆さんは桜といえばどのような品種を想起されますか？

「ソメイヨシノ」という品種は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この「ソメイヨシノ」。なんとなく吉野山と関係がありそうな名前ですが、生まれは吉野ではありません。

この桜の品種は、江戸時代後期、現在の東京都豊島区付近にあった「染井村」で開発された種類の桜だと言われています。
江戸時代でも、桜の名所として「吉野山」は有名で、その名にあやかって「染井吉野」と名付けられました。

この時に生まれた「ソメイヨシノ」はその後昭和の高度経済成長期に日本全国に多く植えられ、現在に至ります。
そのような背景があり、全国的に身近な桜の品種となりました。

吉野山には様々な桜が植えられていますが、最も有名なのが「ヤマザクラ」という品種です。
ヤマザクラは、1本1本遺伝子が異なるため、花の色や開花状況もそれぞれ違います。
吉野山の個性豊かな桜をぜひ見に来てください。

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