吉野の里から

奥千本エリアには、西行庵という史跡があります。

金峯神社から山中を入ったところにあり、「新古今和歌集」の代表的歌人西行が3年間、
人の目につかないよう住んでいたと伝わっている場所です。

庵の中には西行像が安置されており、西行の歌心を慕った松尾芭蕉の俳句を彫りつけた碑
もあるんです。
他にも、西行庵には苔清水(こけにおおわれた岩の間を流れる水)が湧き出ており、こけ
におおわれた岩の間を流れる水は、奈良の水質が良好な水に選ばれる「やまとの水31
選」に選ばれています。

今の時期は新縁がとても美しく、庵のまわりは青もみじ(紅葉する前のかえでの葉)に覆
われており、秋になると青もみじからあざやかな赤色の紅葉に移り変わります。

ロープウェイ吉野山駅から乗車できる奥千本方面行きバスに乗り、終点まで揺られ、25分くらい歩くと到着します。
ゆっくりと吉野の自然に癒されたい方は訪れてみてはいかがでしょうか?